1. はじめに:現在直面する運用の限界と新たな脅威
ITやセキュリティの専任組織を置くことが難しく、管理部や総務部などのバックオフィス部門がセキュリティ管理を兼任されている企業は少なくありません。日々業務に追われる中で、「どこから手をつければいいのか分からない」「専門的な事故調査や分析まで手が回らない」というご相談を多くいただきます。
一般的なエンドポイント保護(アンチウイルスソフト等)は不可欠ですが、昨今の攻撃者は組織へ不正プログラムを送り込む前段階として、“インターネット上から見える組織の弱点”をAIを活用した自動化ツールで精査しています。
- 過去のプロジェクトで作成され、放置されているテスト用サーバー
- 外部委託業者が作ったまま放置されているサーバー
- 期限切れのSSL証明書
- 設定不備により外部からアクセス可能な状態になっているネットワーク機器
- 管理部門が把握していない社員によるクラウドサービス(シャドーIT)
このような「外部に露出した隙(アタックサーフェス)」は、担当者様が気づかないまま長期間放置されてしまうケースが少なくありません。専門的なセキュリティ対応に多くの時間を割けない企業ほど、「そもそも攻撃者に狙われる入口を事前に塞いでおく予防管理(前段階の対策)」が最も負担が少なく効果的な手法となります。
この予防的アプローチを実現するソリューションが、Bitdefender GravityZone External Attack Surface Management(EASM) です。
2. GravityZone EASMとは?
GravityZone EASMは、インターネット上に公開されている自社のデジタル資産を全自動で探索・特定し、潜んでいるリスクを継続的に監視・通知するクラウドサービスです。専門的なコマンド操作や複雑な解析は不要で、管理者は提示された分析結果を確認するだけで運用が可能です。
主な検出機能と役割
公開資産およびシャドーITの自動抽出
ドメイン、サブドメイン、IPアドレス(IPv4/IPv6)、公開サーバー、Webアプリケーション、クラウドサービス、さらには登録されているメールアカウントまで網羅的にスキャンし、隠れた資産や管理外の資産を検出します。
サプライチェーンおよびサードパーティリスクの監視
自社環境にとどまらず、業務委託先や関連パートナー企業が管理する外部公開資産のリスク状態についても可視化し、サードパーティに起因する事故を防止します。
脆弱性および設定ミスの即時特定
開いている不必要なポート、脆弱な公開サービス、期限切れ(または期限切れ間近)のSSL証明書などを自動で特定し、悪用される危険性のある弱点を即座に通知します。
ブランド保護(類似・なりすましドメインの検知)
自社の社名やブランド名を模倣し、フィッシング攻撃や詐欺サイトに悪用される恐れのある類似ドメインを早期に検出します
導入によって期待される効果(実際の導入実績より)
- 攻撃対象領域の削減: 導入後最初の1ヶ月で平均30%以上の不要な露出を削減
- 悪用可能な攻撃パスの遮断: 攻撃者に利用される危険な経路を95.1%削減
- セキュリティインシデントの抑制: 深刻なインシデント発生率を90%削減
- 対応スピードの向上: インシデントへの対応・修復時間を50%高速化
3. 管理者の運用負担を最小限に抑える設計
従来の「年1回・月1回の定期セキュリティ診断」では、日々変化するクラウド環境や未把握の資産をタイムリーに捉えることができません。GravityZone EASMは、他業務とセキュリティを兼任する管理体制でも、現場に負担をかけない運用設計を備えています。
スキャン開始から最短30分で可視化
複雑な事前構築やエージェントの導入作業を必要とせず、設定完了からわずか30分で外部公開資産の調査とリスク分析が完了します。
ノイズを排除し「対応すべき重要リスク」のみを通知
従来のツールのように大量のアラートで管理者を疲弊させる(アラート疲れ)ことはありません。実際に悪用される危険性の高い脆弱性や設定不備を自動で優先順位付けし、対処が必要な重大リスクのみを通知します。
GravityZoneプラットフォームによる一元管理
既存でGravityZoneをご利用中の企業様であれば、単一の管理コンソール上で外部リスクの確認から対処の指示まで完結します。複数の管理画面を行き来する手間を省き、運用効率を最大化します。
4. 製品構成と導入方法
今回ご紹介した EASM 機能は「外部」の暴露管理を担いますが、Bitdefenderでは外部・内部双方の暴露リスクを包括的に低減する統合パッケージ「GravityZone Exposure Management」にもこのEASMは含まれております。
導入方法について
おわりに
サイバー攻撃者は、自動化ツールを駆使してインターネット上を常時スキャンし、侵入しやすい企業を探しています。
GravityZone EASM を導入することで、「攻撃者と同等の視点」で自社の外部露出状況を把握し、盲点をなくすことが可能になります。 事後対応に追われる危険な運用から、未然にリスクを防ぐ事前対応型のリスク管理へ移行するために、まずは自社のインターネット上の見え方を確認することをお勧めいたします。


