高度化・巧妙化が止まらないサイバー攻撃に対し、侵入後の挙動を迅速に把握し、被害拡大を防ぐEDR(Endpoint Detection and Response)の重要性は年々高まっています。しかし、多くの組織において「大量のアラートへの対応(アラート疲れ)」と「専門人材の不足」が、実運用上の大きな壁となっています。
こうした背景の中、国際的な主要セキュリティ製品の第三者評価機関である「AV-Comparatives」が実施した最新の『EDR Detection Validation Certification Test(EDR検知検証認定テスト)』の結果が公開されました。
今回のテストにおいて、Bitdefender GravityZoneが極めて優れた成績を収め、その高い検知性能と実用性が改めて実証されました。本記事では、運用の効率化を目指すセキュリティ管理者に向けて、今回の検証結果がもたらすメリットを解説します。
検証結果から見る3つの技術的優位性
① 14段階の攻撃フェーズすべてにおいて「テレメトリ(可視化)100%」を達成
今回のAV-Comparativesのテストは、初期侵入から侵入拡大、そして最終的なドメイン全体の侵害に至るまで、高度な標的型攻撃(APT)を模した厳格な14のステップ(計245の攻撃サブコンポーネント)で構成されています。
Bitdefender GravityZoneは、すべての攻撃ステップにおいて、関連するテレメトリ(ログや検知データ)を100%記録した唯一の認定製品となりました。
EDRにおいて「テレメトリが100%ある」ということは、攻撃者が社内ネットワークに侵入した際、「どこから入り、どの端末を経由し、何を持ち出そうとしたか」の足跡(ログ)が一つも隠されることなく完全に記録されていることを意味します。
一部のステップでも見落とし(ログの欠落)があると、担当者は攻撃の全体像を把握できず、調査に膨大な時間を費やすか、あるいは脅威を見落とすリスクが生じます。GravityZoneは、この「不確実性」をゼロにします。
② 初動対応を遅らせない、高い即時アラート性能(アクティブ・レスポンス)
さらに、単に裏側でログを記録(可視化)しているだけではありません。14の攻撃ステップのうち11ステップにおいて、管理者に即座に深刻な脅威を警告する「アクティブ・レスポンス(Active Response)」を記録しました。
裏でログを溜めるだけの「パッシブな可視化」では、担当者が能動的にハンティング(調査)しない限り脅威に気づけません。GravityZoneは、攻撃の重要フェーズにおいてリアルタイムに「今、深刻な攻撃が起きている」と管理者に能動的に警告を発するため、インシデントの初動対応の大幅な迅速化を可能にします。
③ 245件のアラートを「3件のインシデント」へ自動相関(運用負荷を激減)
セキュリティ運用の現場を最も悩ませるのが、「アラートが多すぎて本当に危険な脅威が埋もれてしまう」という課題です。今回の検証でも、合計245件もの個別のアラートやログが発生しました。
これに対し、GravityZoneに搭載された高度な自動相関エンジンが機能し、これら245件のバラバラな事象を、文脈(ストーリー)のつながったわずか3件の「インシデント」へと自動で集約・整理しました。
一般的なEDRでは、担当者が「A端末のログオン失敗」と「Bサーバーの不審なファイル変更」を頭の中で繋ぎ合わせる(トリアージする)手作業が発生します。GravityZoneであれば、AIと相関エンジンが「これらはすべて一連の1つの攻撃ルートである」とパズルのピースを組み立てた状態で画面に提示します。これにより、運用管理者は無駄なノイズ(アラート疲れ)から解放され、優先すべき3件の対処にすぐ集中することができます。
高い検知・実用性を支える「防御ファースト」のアーキテクチャ
なぜ、Bitdefenderは「100%の可視化」と「圧倒的なノイズ削減」という、相反しがちな2つの要素を両立できるのでしょうか。その理由は、Bitdefenderが長年培ってきた「防御ファースト(Prevention-First)」の設計思想にあります。
攻撃者が侵入を試みる前の段階(アタックサーフェス)から徹底的に防御レイヤーを敷き、攻撃の挙動を深く理解しているからこそ、それを応用した「EDR(検知・対応)」のフェーズにおいても、何が正常な業務で、何が真の脅威(不審な動き)なのかを極めて精密に見分けることができます。その結果、無駄なアラートを発生させず、真に捉えるべき脅威だけを完璧に可視化することが可能になります。
結論:セキュリティ意思決定者・運用管理者にとっての導入効果
今回のAV-Comparativesによる厳格なテスト結果は、Bitdefender GravityZoneが単なる「検知率」を競う製品ではなく、「現場の負担を本当に低減して、組織のセキュリティ実効性を高める」実用的なEDRであることを証明しています。
- 限られた人員で社内のセキュリティ体制を強化したい
- 既存のEDRが発する大量のアラート対応に限界を感じている
- 万が一の侵入時にも、一目で状況を把握できる可視化能力が欲しい
インシデント対応の迅速化と、セキュリティ人員の不必要なリソース消費の削減(ROIの最大化)を両立させたい組織にとって、Bitdefender GravityZone(Enterpriseエディション、またはEDR環境を補完するPHASRなどの自立型AIソリューション)は、極めて確実な選択肢となります。


