防御の第一歩は“入口を閉じること” エンドポイントリスク管理ERM:社内の弱点を自動で収集・検知」

 マルウェア検出よりも、その一歩手前での防御が、実は攻撃を最も確実に止めます。平時の段階で「設定が不適切なPC」や「危険な操作を繰り返すスタッフ」を事前に把握し、対処できていれば、脆弱性を突く攻撃そのものを未然に防ぐことができます。

 こうした“無用な出入口を塞ぐ”運用は 窓閉め(ハードニング) と呼ばれ、セキュリティ対策の三大要素である 防御 → 検出 → 対応 の最前線に位置する、最も重要な取り組みです。マルウェア検出やEDRのアラート対応よりも前に、そもそも攻撃が成立しない状態をつくることが最も効果的なのです。

 クラウド管理版でのみ提供される「エンドポイントリスク管理(ERM)」は、これまで運用者が毎日追いかけていたリスク情報を、代わりに自動で収集し、問題のある端末や操作を先回りして見つけ出します。

参考:なぜ業界に先駆けERM(エンドポイントのリスク診断機能)も強化しているのか


 エンドポイントリスク管理では、Windows、macOS、Linuxオペレーティングシステム上の設定ミスを特定できます。これには、ローカルポリシーやグループポリシー、コンピュータ構成設定、アプリケーションの脆弱性に関する問題が含まれます。

 そしてそれらのリスクを明確かつ分かりやすく把握し、関連する対策を講じることで、組織を積極的に保護できます。この強力なツールは、継続的なサイクルを形成する明確な 4 つのステップを通じてリスク管理を支援します。

  1. リスクの特定:組織のデジタル環境全体における潜在的なセキュリティ脅威をすべて検出し、カタログ化します。
  2. 分析と優先順位付け:特定された各リスクについて詳細な評価を実施し、その潜在的な影響と発生可能性を測定することで、最も重要な脅威に効果的に優先順位を付けることができます。
  3. リスクへの対処:リスクの深刻度と発生可能性に応じて、各リスクを軽減、削減、または受け入れるための的を絞った戦略を策定します。これには、脆弱なアプリケーションのパッチ適用、エンドポイントの隔離、特定のデバイスやユーザーを監視するためのウォッチリストの作成、優先度の低いリスクの選択的な無視などが含まれます。
  4. 追跡とレビュー:リスク軽減戦略の有効性を継続的に監視し、継続的な保護を確保するために必要な調整を行います。

 このERMによってどれだけ管理者の日々の負担が減るかわかる動画です。まず社内全体のリスクをグラフィカルに俯瞰、そこから不適切な設定のPC、脆弱性のあるアプリに注目します。そして特にリスクが高い問題点を優先してクリック1つで解決しています。